ブドウの品種-ワイン買取専門店ファイブニーズ

ブドウの品種

ワインの味を決めるのに、最もベースになる要素は葡萄の種類。
ヨーロッパ系の葡萄は、世界で約1000品種が栽培されているが
その中でワインに使用されるのは約100品種くらいになります。
基本的には、赤ワインには青黒い果皮を持つ黒ブドウ品種が
白ワインには黄緑色の果皮を持つ白ブドウが使われています。
葡萄品種はそれぞれに特有の風味を持ち、ワインの色、香り、
味わいに個性を与えてくれます。
産地の違いとなりますがその中でもベースとなるのはやはり品種。
味わいの違いを理解する上で大きな手がかりとなるでしょう。

◆赤ワインには原則として、青黒い果皮を持つ黒ブドウが使われる

＊カベルネ・ソーヴィニヨン
 ＊メルロー
 ＊ピノ・ノワール
 ＊グルナッシュ
 ＊シラー
＊サンジョベーゼ
 ＊ネッビオーロ
 ＊テンプラニーニョ
 ＊ジンファンデル
 ＊マスカット・ベリーA

など他。

◆白ワインには、原則として黄緑の果皮を持つ白ブドウが用いられる。
グリ（灰色）と呼ばれる、ピンク色の果皮のブドウもいくつかある。

＊シャルドネ
 ＊ソーヴィニヨン・ブラン
 ＊リースリング
 ＊シュナン・ブラン
 ＊ゲヴュルツトラミネール
 ＊セミヨン
 ＊ミュスカデ
 ＊ヴィオニエ
 ＊甲州

など他。

カベルネ・ソーヴィニヨン（cabernet Sauvignon）

フランスのボルドー地方左岸で銘醸酒を生み出し、
世界中で栽培される赤ワイン用の代表的品種。
カシスやブラックベリーの香り、豊富なタンニンを持ち、
重厚　な味わいの長命なワインを生む。
水はけのいい砂礫質の土壌と温暖で乾燥した
気候を好み、晩熟である。
また、気品と心地よい酸味も伴う。

主な産地
・フランス、ボルドー地方の左岸
・カリフォルニアのナパ、ソノマ
・イタリアのトスカーナ州ボルゲリ　　　　　　　　　　　　　　
・チリのセントラル・ヴァレー

メルロー（Merlot）

フランス、ボルドー地方原産の黒ブドウ品種で、同地方では
特に右岸の主役品種。プラムやベリーを思わせる風味を持ち
ふくよかでなめらかな口当たりが特徴。
水持ちの良い粘土質土壌を好み、カベルネ・ソーヴィニヨン
と比べると果粒はやや大きくて果皮が薄く、
タンニンは柔らかい。世界中で広く栽培され、
日本の長野県塩尻市一帯でも栽培に成功している。

主な産地
・フランス、ボルドー地方の右岸
・カリフォルニアのナパ、ソノマ
・イタリアのフリウリ・ヴェネチア・ジューリア州　　　　　　
・日本の長野塩尻市一帯

ピノ・ノワール（Pinot　Noir）

フランス、ブルゴーニュ地方に代表され赤ワイン用としては
カベルネ・ソーヴィニヨンと並んで双璧を成す名品種。
冷涼な気候と石灰性の粘土質土壌を好み比較的栽培が難しい。
明るく澄んだ色合いに、キレイな酸を持ちタンニンは穏やかである。
ラズベリーや赤スグリに代表される華麗な香りは熟成とともに
複雑さと官能性を帯びる。単一品種で釀造され,
テロワール(土壌や気候風土)の違いを映し出すのも人気の秘密だ。

主な産地
・フランス、ブルゴーニュ地方のコート・ドール
・ニュージーランドのマーティンボロー
・ドイツのバーデン地方
・アメリカのオレゴン州　　

グルナッシュ（Grenache）

南仏やスペインで広く栽培され、温暖で乾燥した気候を好む。
スペインでは「ガルナッチャ」と呼ばれている。
南部ローヌではシラーやムールヴェードル、スペインでは
テンプラニーリョとブレンドされることが多い。
南部ではＶＤＮやロゼワインにもとく使われている。
多産性で、熟しやすい品種のため、色が薄くしまりに欠ける
ワインになりがちだが収量を抑制すれば果実味豊かで
ボリューム感溢れるワインになる。

主な産地
・南部ローヌを含むフランス南部
・スペインのプリオラート
・スペインのカラタユド
・オーストラリアの南オーストラリア州

シラー（Syrah/Shiraz）

フランスの北部ローヌ地方が原産地で温暖で乾燥した
気候を好む。ワインは色合いが濃く濃密でスパイシー。
黒い果実にどこか野生的な香りを持ちタンニンも力強く
長期熟成に向いている。
北ローヌでは酸も豊かでエレガント。
オーストラリアでは「シラーズ」と呼ばれ
凝縮感の高い果実味とボリューム感
マイルドなスパイスを感じる。

主な産地
・フランスの北部ローヌ地方
・オーストラリアのバロッサ・ヴァレー　
・カリフォルニアのパソ
・ロブレス
・アルゼンチンのメンドーサ

サンジョベーゼ（Sangiovese）

イタリアで最も多く栽培され、特にトスカーナ州を中心に
中央部で一般的な赤ワイン品種。
プラムやプルーンを思わせる酸味を持ち、良品は生き生きと
した果実味やタンニンとバランンスがとれたしなやかな
味わいになる。キャンティに使われる
サンジョベーゼ・ピッコロ種と、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
に使われるサンジョベーゼ・グロッソ種が代表的。
醸造方法による個性も幅が広い。

主な産地
・イタリアのトスカーナ州
・イタリアのエミリア・ロマーニャ州
・フランスのコルシカ島
・カリフォルニアの一部

ネッビオーロ（Nebbiolo）

北イタリア、ピエモンテ州でイタリアワインの王と称される
バローロ、バルバレスコを生む。晩熟で、しっかりした酸と
タンニンを多く含み、色合いは深く濃い。
長い熟成を経ることでバラやスミレ、トリュフ、葉巻などを　
思わせる複雑で魅力的な香りが出る。

主な産地
・イタリア北部のピエモンテ州
（バローロ地区、バルバレスコ州　など他）

テンプラニーリョ（Tempranillo）

スペインのほぼ全域で栽培され、品質的にも顔といえる
黒ブドウ品種。成長の早いブドウだが、深い色合いの、
長期の熟成に耐える赤ワインになる。ワインはバラエティに富み、
良品にはきめ細かい濃密な風味と艷やかな酸味、
タバコの葉の香りなどが漂う。

主な産地
・スペインのリベラ・デル・デュエロ地方
・スペインのリオハ地方

ジンファンデル（Zinfandel)

南イタリアのプリミティーヴォと同じルーツといわれるが、
ほぼアメリカ固有のブドウ品種。熟したイチゴや甘さを
感じる香りを持ち、果実味が高く、大柄な肉付き。
タンニンはまろやかで、スパイシーな風味を伴う。
親しみやすい味わいで、中甘口のロゼを含め、さまざまな
スタイルに仕立てることができる。

主な産地
・カリフォルニアのシエラ・フットヒルズ
・カリフォルニアのメンドシーノ

マスカット・ベリーA（MasucatBailey-A)

日本のワイン用品種の父ともいわれる川上善兵衞が、
アメリカ系ブドウのベリー種と、ヨーロッパ系ブドウの
マスカット・ハンブルクを掛けあわせて生まれた交配品種。
甘さを感じさせる華やかで個性的な果実香と、
独特な土臭さ、穏やかなスパイシーさを持っている。
口当たりは柔らかく、親しみやすい味わい。

主な産地
・日本のワイン産地各地
・日本の新潟県上越市岩の原

シャルドネ（Chardonnay）

フランス、ブルゴーニュ地方原産ながら、適応性が高く、
現在は世界中で栽培される白ワインの代表的品種。
冷涼な産地では柑橘系、温暖な地域ではトロピカルフルーツ
と香りの質が変わる。
構成が緻密でコクがあり、樽香との相性がいいのも特徴。

主な産地
・フランスのブルゴーニュ地方
・カリフォルニアのソノマ・コースト
・南アメリカのステレンボッシュ

ソーヴィニヨン・ブラン（Sauvignon Blanc）

爽やかでキレのいい白ワインを生む代表的な品種。
青草を思わせるグリーンノートや柑橘類を感じさせる
品種香と、爽やかで引き締まった酸味が特徴。
やや暖かい産地で完熟になるとグレープフルーツや
パッションフルーツの香りがする。

主な産地
・フランス、ロワール地方の上流域
・ニュージーランドのマールボロ地区
・イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州

リースリング（Riesling）

ドイツで最も重要な位置を占め、品質において
シャルドネと比肩しうる白ワイン用の高貴品種。
産地の気候風土や土壌のミネラリティなどを
繊細に表現しキレイな酸が残る。
栽培は冷涼な気候が望ましい。

主な産地
・ドイツのモーゼル/ラインガウ地方
・フランスのアルザス地方
・オーストラリアのクレア・ヴァレー

シュナン・ブラン（Chenin Blanc）

辛口から、やや辛口、中甘口、甘口、極甘口、発泡酒
まで幅広いスタイルのワインに仕立てられる。
湿った麦わらや蜂蜜を思わせる甘みと、みずみずしく豊かな
酸味を持ち、優れた品質の物は長い熟成力がある。
充分な酸味を伴ってエレガントな貴腐ワインも名品。

主な産地
・フランス、ロワール川中流域
・南アフリカ
・ニュージーランド

ゲヴュルツトラミネール（Gewurzraminer）

最も栽培面積が広いのはフランスのアルザス地区で、
4つの高貴品種の一つに数えられる。
バラやライチのはっきりした華やかな香りが特徴的。
比較的アルコールとボディが強く、酸味は控えめ。
ドライなフィニッシュでとても個性的だ。一方で
遅摘みや貴腐化によって生み出される甘口も、ほかの
苦味を伴いつつ染み入るようにピュアで素晴らしい。
冷涼な気候や粘土質土壌を好み、イタリア北部、
オーストラリアでも栽培されている。

主な産地
・イタリアのトレンティーノ・アルト・アディジェ州
・フランスのアルザス地方
・オーストラリア
・ドイツのファルツ/バーデン地方

セミヨン（Semillon）

貴腐ワインの最高峰、ボルドー地方のソーテルヌなどで
有名な品種。果皮が比較的薄く、貴腐菌がつきやすい。
香りが地味だが、たっぷりとしたボディと優しい
口当たりが特徴的。熟成によって複雑で
深みのあるワインになる。

主な産地
・オーストラリアのハンタ・ヴァレー
・フランス、ボルドー地方の甘口、辛口

ミュスカデ（Muscadet）

フランスのロワール川河口域のペナイ・ナンテ地区で
栽培される。ボディはそれほどないが、レモンを思わせる
柑橘系の香りとすっきりした爽やかな酸味のワインを生む。
牡蠣や新鮮な魚介類に気軽に合わせるといい。

主な産地
・フランス、ロワール地方ペイ・ナンテ地区

ヴィオニエ（Viognier）

フランスのローヌ地方、コンドリューやシャトー・グリエが有名。
香りは圧倒的にアロマティックで、杏や桃、白い花、
トロピカルフルーツなどを思わせる。酸味は穏やかで、
ボディのあるドライなワインになる。
樽が使われるとスパイシーさも加わる。
乾燥した気候に向いている。

主な産地
・フランス、ローヌ地方のコンドリュー
・カリフォルニアのパソ・ロブルス

甲州（Kosyu）

日本固有のヨーロッパ系ワイン用品種で粒が大きく、
酸味、果実味とも突出せず、凝縮しないといわれてきたが
ここ最近、品質が上昇してきている。
クリアな透明感を感じさせながら、ハーブや柑橘類
白い花の香りや爽やかな酸味に、ほろやかな
苦味のあるワインになる。

主な産地
・山形県甲州市勝沼

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